アントワープブライダルでは、着付け師を目指してスクールや講習会の参加希望の方が全国からいらっしゃいます。今年はコロナが落ち着き始めた春ごろから、遠方からの希望の方が増えてきました。私共のスクールは、本当に「着付け師」になりたい希望の方へお勧めしていて、入学希望の際は一度今までの着付けの技術を拝見し改善していくための最短のオリジナルカリキュラムを作ることもあります。
私は、着付け技術を伝えていくことを25年ほどしてきました。その中で最近思うことは、YouTubeが広がり、何となくわからない箇所はネットで確認してできた気になっている。このような表面的な「着付け」が増えてきたように思います。表面だけの手の動きや手順を覚えても、すべてが自分の着付けに当てはまるわけではありません。毎回、着付けをするお客様は様々ですし、補正ももちろんですが、大切な紐のテンションのバランスなど理解しているのかな？と。毎回、毎回必ず伝えている「空気を抜く着付け」など。。。
「なぜか着姿がしっくりこない」「締めているのに帯が緩む・後で着物が落ちてくる」「衿が詰まってくる」「おはしょりがきれいにできない」
このような質問が大半です。原因の大半が次の5個だと思っています。
①補正の入れる位置が間違っている。
②空気を抜いて着付けていない
③布目が通っていない
④紐や帯を締めるときのテンションのバランスが悪い
⑤全体を引いてみることができない
ちょっと大げさかもしれませんが、この着付け技術を伝承していくことが私の使命なのかなと最近は思うことがあります。ある日、着付け師20年やっています。という方が弊社へ訪ねてきました。しかし、上記のような⑤つのポイントは理解していなかった。。力任せの着付け。着付けは年数ではなく、自分が納得できるきれいな着付けをどれぐらい経験してきたか、、それが大切です。
一人でも多くの着付け師に、この日本の伝統技術をしっかり伝承していきたいと思ったこの一か月でした。
先日の神社結婚式では、このようなお幸せな新郎新婦とご家族様のサポートができることは、着付け師でいて良かったなと思う瞬間でもありました。
着付け師.jp <kitsukeshi.jp>
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