接客から学ぶ

着付け師という仕事

節分も過ぎ、気持ちは少し春を感じたい気持ちですが、まだまだ寒い日が続きますね。先日、会社近くにある渋谷の東急百貨店本店が55年の営業の幕を閉じたニュースを見ていて、アントワープブライダルのスクールに通っていたその生徒の事を思い出しました。

8年前、まだ生徒さんは大学生でした。彼女は「着付けを習いたい」ということで弊社を訪ねてきたのですが、その当時のアントワープブライダルには大学生の生徒の在席はなく、私も「えっ?大学生?!」と驚いた記憶があります。彼女からは、とても誠実そうな一生懸命さが伝わりましたが、まだ大学生で就職もこれからだし、すぐに着付け師になれるわけでもないし・・・これから続けることは大丈夫かなと考えたりしました。そして、私からある提案をしてみました。こちらでレッスンをしながら、並行してどこかで「接客」のアルバイトなどしてみてはどうかな?着付け師は技術だけではなく、接客ができないとお客様とのコミュニケーションも取りづらいですからと彼女はとても素直に聞いてくれて、たまたま弊社の近くでもあり学校にも近いということで、レッスンを通いながら東急百貨店本店でアルバイトを始めることになりました。

そして、それから先日閉店になるまでの8年間、ずっと続けてアルバイトをしていました。その間、レッスンも終了し着付け師アシスタントとして現場にも行き、期待通り「接客」を勉強して、8年前に「接客」を勉強しますと言って頑張っていた彼女に、今度は、私からアントワープブライダルで結婚式の衣装をご案内をする接客スタッフとして頑張ってくれることをお願いしました。初めてこちらに来た大学生の頃から、笑顔のかわいい素敵な女性に成長した彼女を見ているととてもうれしくなります。

また、同時に花嫁レッスンも開始し、今は花嫁着付け師の勉強とブライダル接客の勉強を新たに開始し次のステップへ進んでくれています。これからも【接客の大切さ】をまた改めて学んでほしいと思います。閉店した東急本店が繋いでくれたご縁に感謝ですね。

写真は「花嫁レッスン」中の彼女です。真面目に取り組む姿勢に私も襟を正す気持ちです。

着付け師.jp <kitsukeshi.jp>

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