神社結婚式の式次第~参進~

和装婚礼

神社結婚式はどのような感じで進んでいくのか疑問に思われる方もいると思います。どのような順序で結婚式が行われていくのかをシリーズでお伝えしますね。

まずは最初に行われる「参進」についてご説明します。

[参進の意味と歴史]

参進は、「参拝者が神社の参道を進む」という意味を持ちます。これは単なる移動ではなく、神聖な空間に足を踏み入れるという敬意を示す行為です。古来より、日本の神社では、参拝者が神聖な場所に向かう際にその道程を厳かに進むことが重要視されてきました。

参道は、神社の入口から拝殿や本殿に至るまでの道であり、この道を通ること自体が清めの儀式とされます。特に、神前結婚式や重要な祭礼の際には、神職や参列者が厳かに参進を行う光景が見られます。

結婚式の場合は、本殿への入場のようなイメージです。

結婚式参列者全員が参進を行い本殿へ向かいます。

[参進の手順]

参進は、以下のような手順で行われることが一般的です。

1. 集合・整列:参進を行う人々は、神社の入口や指定された場所に集合し、整列します。通常、神職が先導し、その後に参拝者が続きます。

2. 浄化:参道を進む前に、手水舎で手と口を清める「手水」の儀式が行われることがあります。これは、心身を清めて神聖な場に入るための準備です。

3. 進行:整列が完了したら、ゆっくりとした歩調で参道を進みます。この際、神職の先導に従い、一列になって進みます。

4. 拝礼:拝殿や本殿に到着したら、参拝の儀式が行われます。これは、二礼二拍手一礼(にれいにはくしゅいちれい)などの正式な作法に従います。

[参進の魅力]

参進は、心を清め、神聖な場に敬意を払う行為ですからその厳粛な雰囲気は、参列者にとって特別な体験となります。また、参進を通じて、日本の伝統文化や神社の歴史に触れることができるのも大きな魅力です。

神社での結婚式参列の際には、ぜひ参進の意味を理解し、敬意をもって参道を進んでみてください。心静かに神聖な時間を過ごすことで、新たな発見や感動が得られると思います。

次回は参進の際に一緒に流れる日本の伝統的な音楽「雅楽」についてご案内します。

 

着付け師.jp <kitsukeshi.jp>

こちらのサイト内より、写真、映像、テキストなど全てのコンテンツの無断での複製、引用、転載を禁止します。

タイトルとURLをコピーしました