着付け師に必要な3つのメソッド

着付けスクール

繁忙期の11月に入り、息つく間もなく毎日が慌ただしく過ぎていきます。結婚式に加え、七五三・成人式前撮り・お宮参り・広告撮影など気候もいいのでイベントも増えてくるのがこのシーズンです。現場が忙しくなると、着付けのレッスンはお休みになることが多くなります。私以外の講師も皆、現場に出ている現役の「着付け師」ですので多忙になるため、レッスン日と現場が重なることも多くなってくるこの時期は、どうしてもお休みになってしまうのが少し残念です。

でも、この時期は卒業生にとっては、実習期間を充実にこなしていくことができる期間でもあります。スクールを卒業してもすぐに着付け師になれるわけではなく、現場での実習を重ねながら技術以外のことも学んでいく実習生たちは、数多く現場を経験できる秋は頑張るチャンスの季節です!そして、そのような現場実習に出る前に私が卒業生に必ず伝えている事があります。

それが次の「3つのメソッド」

①「大きなプライドは邪魔になり小さなプライドは励みになる」現場にも慣れて自分の技術にも自信が付いてきた時にもう一度このことばを思い出してほしい。

②「大変な現場ほど自分を成長させてくれる」楽な現場は一つもありません。大変な現場とは、受け取り方は個人差がありますが、接客業である私たちはお客様に合わせることができないと仕事になりません。そんな時につらいと思う時があるかもしれません、でも私は厳しい環境で出来る仕事は必ず自分を成長させてくれていると思っています。これはベテランでも新人でも変わりはありません。もちろん、私自身も日々、勉強させてもらっています。

③「経験のすべては自分の財産になる」経験したことを他人に伝えるのは難しいですよね。感想などは伝えることができても、臨場感や空気感は伝わらないです。その現場には自分だけしか経験していないわけですから、これは自分が成長できる貴重な財産でしかないと思っています。だから、仕事は選びません。昔から、「かわいい子いは旅をさせろ」 と言われますが、その通りです。人から教わるだけでなく自分で経験したことは一生忘れませんから。それが今後の自分の仕事の引き出しを増やしてくれます。経験という財産をたくさん引き出しにしまっておいてください。

今年もこのシーズンを超え一人前の着付け師がひとりでも多く育ってくれる事を願っています。

 

着付け師.jp <kitsukeshi.jp>

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