アメリカ在住の娘さんのために「日本の結婚式の写真をぜひ残してあげたい」。そんなお父様のあたたかな想いから、一本のお電話をいただいたことが今回のご縁の始まりでした。
お話を伺うと、神社での撮影を希望されているものの、ご希望の日程までわずか１週間。何社かにご相談されたものの全て断られてしまい、どう動けばよいのかと大変お困りのご様子でした。
確かに、一般的な「神前式」を１週間でご準備することは難しい場合が多くあります。しかし、神社には「奉告祭（ほうこくさい）」という、おふたりのご結婚を神様にご報告し、末永いご縁を祈るとても尊い儀式があります。私はそのことをお伝えし、アントワープブライダルがお手伝いしている “神社ロケーションフォトプラン” であれば、おふたりの記念を美しく残せることをご案内いたしました。
そして迎えた撮影当日。神社に差し込む光の中で、おふたりが並んで歩まれる姿はとても清らかで、国や文化の違いを越えた「家族の絆」の温かさがそのまま形になっているようでした。日本らしい静謐な空気と、アメリカで育まれた明るく自由な雰囲気が自然に溶け合い、スタッフも胸が熱くなる瞬間が幾度となくありました。
撮影後、「プロフェッショナルチーム、最高でした！」とおふたりから笑顔でいただいた言葉は、私たちにとって何よりの励みです。あの日の幸せに満ちた時間は、私を含めスタッフ一同の大切な宝物となりました。
これからも、国境を越えて結ばれるおふたりの想いを、日本の美とともに丁寧に形にしていきたいと思います。
着付け師.jp <kitsukeshi.jp>
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